2月から定期開催を行っているVision Quest落語なにナンデ。
第3回、8月7日の会は、芸歴15年という桂ちょうばさんにお越し頂きました。

落語喰わず嫌いと言いますか、落語のことを、敷居が高くて難しい「ザ・古典芸能」の様に捉えてしまっている方がいらっしゃいます。(かく言う私もその一人だったわけなのですがw)

でも、それって本当に人生をソンしている!

と断言しても良いかと。

というわけで、人生を思い切り楽しみ、自由に生きる事をサポートしているVision Questとしては、そんな「思い込み」を少しでも取り払いたい!!!

というワケで。

落語が初めての方にとっては、まずその固定観念が取っ払われ、落語の優しい笑いの中に感じる奥深さを知ってもらうためのこの会。

落語にすでに親しんでいらっしゃる方には、噺家さんとの対談インタビュー・交流を通じて聞く噺家さんのライフストーリーによって新しい落語の世界を開かれるのではないかと思っております。
ましてや、ちょうばさんは、ご自身の自己PRの中でも、

落語通の方だけでなく、落語初心者の方から見ても楽しんで頂けるように明るく分り良いさわやかでおもしろい落語をするよういつも心がけております。芸歴10周年を記念して10日間連続落語会を開催したり、いろいろな場所での主催地域寄席、小・中学生を対象とする学校寄席に出向いたりと様々な取り組みを行ってきました。小さなお子様からお年を召した方まで老若男女誰が見ても楽しめる「ちょうば落語」。落語を初めて見るという方には是非「ちょうば落語」をオススメします!

とまでおっしゃっていらっしゃるのです。IMG_1956

さて、どんなお噺がここで始まるのでしょうか。。。
静かにちょうばさんを待つ、米朝一門の家紋三つ柏が入ったお座布団。

そして、時候は夏真っ盛り。入ってくると、逗子の山々に響き渡る蝉の大合唱に驚くちょうばさんでしたがすぐに気を取り直し(笑)落語の所作を通して落語のいろはを教えてくださいます。

落語に欠かせないお扇子と手ぬぐいが、筆と半紙、釣り道具、キセルやお箸など、身の回りにあるいろいろなモノに変わる様子を見せて下さりながら、おうどんの食べ方も披露して下さいました。

th_IMG_1960さぁ、ちょっと皆さんもやってみましょうと、ポイントを教えてくださるちょうばさん。

一気に、ちょうばモードに巻き込まれるワタシたち。
おうどんを食べている様に見せるポイントは、鉢と吐息と目線の3つだとか。(これ以上は知的所有権に触れますので、これ以上はヒミツw)

そして、そのまま一席目の演目「時うどん」へ。
ふんだんに「ここのつの時」を連呼して頂き、ありがたい限り〜w
そして、お噺の中で、美味しそうにおうどんをすすられて〜。

落語の不思議なところは、噺家さんの仕草によって、そこで、おうどんをすすられている状況がありありと目に浮かんでくる所です。
あとで、参加者の方が「おうどんが食べたくなった」とおっしゃられていたようですが、こういうのも噺家さん冥利に尽きる瞬間なのかもしれません。

th_81681

さて、1席終えた後は、ちょうばさんと私の対談インタビュー。

内容は全てオフレコにつき、ここで明かすことはできない参加者特権なのですが、「へーーーーーー!」とか「まじでーーーーーーー」の連続でありました。

th_81679

ただ、対談の中で話された「失敗がネタになる。だからこそ、噺家は沢山失敗した方がいいんです。そのときは大変だったとしても。。。」というちょうばさんのお言葉。

これは、噺家さんに限らず、自分たちにとっても言える事だなぁと、しみじみじんわり。。。

そして、今回は参加者としていらして下さっていた放送作家の疋田哲夫先生に対談に飛び入り参加して頂きました!
疋田先生は、ちょうばさんの師匠・ざこばさんと長年にわたる大親友でいらっしゃいまして、ざこばさんの人間性の魅力をお伝えくださいました。ひと言ひと言に、ちょうばさんへのあたたかな愛情と期待が感じられましたが、こういうものも師匠と弟子の間に流れる師弟関係の一つなのでしょうね。本当に素敵でした。
th_81680対談の後は、二席目「ハンカチ」

こちらのお噺、舞台は現代。落語だからと舞台を江戸時代と信じて聴き始めていたらとんでもないー!!新作落語だとの事ですが大爆笑。ちょうばさんが持つ芸の多さも含めてお腹の底から笑わせて頂きました。

th_81682

 

th_P1070532さて、二席終えて、ちょうばさんとの交流の場では、先の対談で聞けなかった事も含めて、参加者のみなさんからも追加で質問などなど。。。。

こういう時、噺家さんの個性や魅力が感じられて、親しみがぐっと湧いてくるものですね。

th_IMG_1962

また、第2部Vision Questの交流会では、イタリアンの高木奈美先生に、落語なにナンデのイメージに合うようにとお願いした、和と洋が調和したオードブル。

めくりに書かれたお品書き、盛りつけもセンスよく、もちろん美味しいお食事を頂きながら、皆さんとの歓談。

13918826_1128604653886879_57524940_o巡り会いを感じる人生のオモシロさ、縁の不思議、人との出会いから得られる刺激、それぞれの誰しも皆自分らしく生きて良いといつも感じる事ができる大好きな時間でもあります。

最後に、今回のアンケートからいくつか抜粋させて頂きますと。。。

・心を空っぽにして笑うって楽しいですね!伝統芸能のカテゴリーにくくって難しいと思いこんでいたのですが、実は取っ付きやすいライブパフォーマンスなんだと再認識。すっかり魅せられました。人生のいろんなことも、難しく考え過ぎなくていい気がしたりして(笑)

・落語、初めてでしたが、最高の体験をありがとうございました!話にもありましたが、「能」などと同じ「ちょっと取っ付きにくいかも」ジャンルに勝手に分類してました。

・笑いの持つ力や可能性に改めて気付かされましたが、純粋にこの空間で贅沢な時間を大いに愉しみました!

・個人的に、落語の笑いはとても人情的で優しい笑いで、気持ちがよかった。

・落語は本当にオモシロイ!!それは、人が面白い生き物だからなのだとしみじみ思いました。

・落語は初体験。もっと早く知っていれば。。。と後悔した。

素晴らしいアンケートの言葉と、みなさんの笑顔が重なって見えます。

13978195_1128604847220193_666270670_o

このような素晴らしい時間になったのも、ちょうばさん、そしてご参加くださった皆さんのおかげだと強く思います。ありがとうございました!!

次回は、11月12日(土)に開催します。

詳細は別途ご案内します。是非いらしてください。