東逗子の#910で定期開催している落語なにナンデ。2016年2月に初回を開催してから3年が経ち、今回目出度く第10回目を迎えることができました。

全ては落語を#910に聴きに来てくださったお客様、そして米朝一門の噺家さんのおかげです。おかげさまで、#910はますます笑いに満ち、福が来る場所に育っていると実感しています。本当にありがとうございます。

そしてゲストはシークレットという中で、過去最高人数の25名のお客様が集まってくださいました。

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とは言え、落語なにナンデは落語を聴きに来るだけの場所ではありません。ここにいる皆さんと一つになって落語を楽しむ会なのです。

開催前には、ご縁を大事にすべく、近くに座っている方同士で自己紹介や最近のGood & Newをシェアしながら「仲良し時間」を持ちます。ということで、落語が始まる前から、部屋は熱気でいっぱい。

 

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さてさて、シークレットゲストの今回。

開催のご挨拶を終えて「今日のゲストは」とメクリをめくった瞬間、「きゃあ!」という叫び声とどよめきが部屋内に走り、噺家さんご本人が登場する前に大きな拍手が沸き起こりました。

そう、ゲストはなんと桂吉弥さんなのでした。

桂吉弥さんは、落語家さんと同時に俳優さんでもいらっしゃいますので、NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」で「徒然亭草原」さんという架空の落語家さんの役で連続出演されていたのを覚えていらっしゃる方も多いかもしれません。

一席目は、吉弥さんの創作落語「いのいちばん」。

落語と言うと、ネタが江戸時代から続くような「古典落語」をイメージすることが多いと思いますが、創作落語と言われる、噺家さんがご自身でネタを創って披露するお噺もあるんですね。

「いのいちばん」は、今年の干支イノシシにちなんだものでしたが、大阪の名所やお祭り、誰もが「アレね」と思い出せる時事ネタが上手に盛り込まれていて、最初から最後まで涙が出るほど笑いっぱなしでした。

恒例の対談の時間では、吉朝師匠との出会い、師匠の元へ弟子入りが許された(ドラマのような?)瞬間について、また、人間国宝でいらっしゃった米朝師匠との思い出などをお話してくださいました。対談内容はオフレコのため、詳しい内容はお伝えできないのが残念ですが、印象に残ったのは吉弥さんが吉朝さんに弟子入りを希望された理由について。

吉弥さんは、吉朝さんの「落語家としての格好良さ」に惚れ込んで弟子入りを希望されたのですが、もともとは学校の先生になろうとされていたそうで。ただ、自分が人生を通して何に没頭するかを考えたら吉朝師匠のそばにいる自分の方が想像できたと言います。このお話しからは、大事なことを教えていただいたように思います。

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そして10年前からご自身が師匠としてお弟子さんを持つようになられた吉弥さん、対談後半には一番弟子の弥太郎さんが飛び入り参加され、三者対談となりました。お弟子さんとしての弥太郎さんがいらっしゃった途端に、優しくも厳しい眼差しを見せる吉弥さんが印象的でしたw

 

二席目としての「崇徳院」は、古典落語の定番。恋煩いで寝込んだ若旦那を助けるために熊さんが奮闘する物語です。

古典落語は、何回聞いてもその度に違う面白さがあって笑えるのが落語の魅力の一つで、オチはわかっているのに笑ってしまいます。

そして古典落語でも創作落語でも、笑いに満ちたストーリーの中に人の気持ちや人情を大事にする人が登場してほろりと涙も出てしまう落語って、ほんとに不思議です。

参加された方からも、「崇徳院は他の落語家さんでも、You Tubeでも聞いたことがあるけれど、今回のがダントツに面白かった。この空間でライブで目の当たりに聴けたというのが大きいと思う」という声がありました。まさに贅沢な時間でした。

落語会の後のVision Quest会では6-7人に分かれての交流ですが、古典落語「崇徳院」の後日談についての空想で盛り上がったという話も。 噺の後日談を考えるのもなかなか楽しいですね。

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そして交流会の途中には、お帰りになられる直前の吉弥さんが私服でご挨拶に登場されました!
実は交流会で発表されているみんなの感想を陰で聞いていらしたとのこと。

そんなことはなかなかない機会だそうで、とても嬉しかったようですよ。

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私服姿の吉弥さん と言えば、事前打ち合わせでのこんな表情も素敵です。

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過去9回の集合写真。
すべてにそれぞれの思い出があり、主催者として感慨深いです。

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そして、しまちゃんがサプライズで用意してくれた、なにナンデイラスト入りの特注ケーキ!!

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ケーキの上にプリントしたイラストの原画は、はまぐり涼子画伯によるもの。

 

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最後に、アンケートの抜粋を掲載します。

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落語について

・これまで数回、生の落語を聴いたことがありますが、今日が一番大笑いしました!
・さすがシークレットだけあって、すごい方をゲストに迎えて大興奮でした。
吉弥さんというと古典落語のイメージがありますが、初めて聞いた「いのいちばん」も面白かった!
・初落語だったけれど、臨場感が素晴らしく、情景がはっきり目に浮かびました。
一流の落語をこんな近くで体験できて幸せなひと時でした。貴重な体験。

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・落語の世界にどっぷりはまって、今自分がいるところが一瞬わからなくなるような感覚になりました。
・こんなに想像をかきたてられて大笑いできる時間は最高。寄席にも落語を聴きに行きたい!
・自分で落語をする体験もしてみたい!

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対談について

・たくさんの落語家さんがいる中で「この人の弟子になりたい!」と思うきっかけが、「この人と一緒にいたいんだ!すごく好きなものがあるんだ!!これがやりたいんだ!」だという気持ち。そこにグッときました。
・全体を通じて吉弥さんの誠実なお人柄が感じられました。またぜひ落語を聴きに行きたいと思います。

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交流会について

・ここに集まる方達はみなさん初めてお会いする方ばかりなのに居心地がとても良く、すごく気の良い方ばかりでいいなぁと思います。
・ご一緒した方が落語にとても詳しい方で、いろいろ聴けてよかった。やっぱりとても贅沢な場だと感じます。
・落語に詳しい方、他の世界にもいろいろ精通した方とお話しできて、ちょっとした異空間体験ができました。
・集まっている皆さんがいろんな事をされており、会社員の私からすると新鮮な場となりました。
・巡り巡った再会があるなど、毎回ご縁について考えさせられる時間です。

次回、第11回目の落語なにナンデ、開催は秋ごろになるかと思います。

それまでは、一緒に寄席での落語を聴きにいきましょう〜。