これから年4回にわたって一門新進気鋭の若手噺家さんをおひとりずつお招きする「Vision Quest落語なにナンデ」の第1回を開催しました。

落語を聴き、対談で噺家さんの背景にあるストーリーを知り、質問コーナーでは落語についての素朴な疑問を投げかけ、交流の場では噺家さんと一緒にざっくばらんなおしゃべりをしながらご縁を広げていく会。

第一回のゲストでいらっしゃった團治郎さんは、平成21年に落語家を目指して桂米團治師匠に入門したものの、落語のお稽古のみならず、師匠のお父上である昨年3月に他界した米朝師匠の介護をも最後までやりとげたという米朝一門の最年少。なんと英語落語もされるそうです。

今回の高座は、普段の落語会とは異なる趣向の雰囲気の中で、若干緊張してらっしゃったかもしれません。

そんな中、非常に明るく、そしてとても楽しく務めて下さいました。

当日はお天気もよい2月の最終土曜日。

「ここのつ島」と「桂團治郎」の寄席文字に光が差し込みます。

落語なにナンデ

ヴィジョンクエスト落語なにナンデ、第一回目が始まります!

落語なにナンデ

Vision Questについてのご説明をさせて頂きつつ、ご挨拶。

落語なにナンデ

今回の落語会はいろいろなご縁が繋がり、東逗子の#910で定期開催していく事になりました。落語は笑いの芸ごと。笑いの効能や効果については今さら私が言うまでもない事ですが、笑いは眠っている遺伝子のスイッチを入れ、病気をも治すと言われ、人生や生活にとってとても大事なもの。そして、そもそもこの家を建てる時に最初に置いた想いが「笑う門には福来たる」でしたので、落語と言う笑いの場を定期的に持てる事が本当に嬉しいです。

そしていよいよ團治郎さんのご登場

落語なにナンデ

落語なにナンデ

今回の演目は阿弥陀池と初天神。

このネタ帖は、團治郎さん直筆。綺麗な字で1ページ目に書いて頂きました。

若手の噺家さん達がこれからこのネタ帖にその日の演目を書き加えていって下さる事を想うとワクワクします。

落語なにナンデ

落語二席を終えた後は、対談と質問コーナー。

対談の中身は「ここだけ話」のオフレコにて書けませんが、きっと言って良いことのギリギリまで絞り出していただいたように思います。

昨年亡くなられた人間国宝の故・米朝師匠がおっしゃっておられた「芸は人なり」という言葉には感じ入るものがありました。私たちは聴く側としてその言葉を心に留めつつ、噺家さんを通じて落語という芸事を楽しみ味わっていけば良いのだなと、シンプルで大事な事を教えて頂いた気がします。

そして交流会では、團治郎さんにも各テーブルをまわって頂きましたが、皆さん熱心に質問!

落語なにナンデ
落語なにナンデ
落語なにナンデ・・・と、どんな質問かと思いきや、

「落語家さんって、モテるんですかぁ?」って。。物理的な距離が近いからこその質問ですねw

そして、その答えがまた面白くて。

「ぜんっぜんですよ。飲み会でも職業柄笑わせないとって思ってるうちに、終わってしまいますー。そんなして、場をほっかほかに温まった中で、前の席にいる女の子と二人で静かに話しているオトコが美味しいとこ持っていきます」とのこと。

大変ですねーw

そして残った皆様とスタッフメンバーとでVision Questでは恒例の「夢・Visionの共有」タイム。

團治郎さんは、この後そのまま都内での落語会に向かうため15時には#910を後にされましたが今回もたくさんの素敵な夢を皆で分かち合いました。

落語なにナンデ

夢ってすごく不思議なもので、叶ったらおしまいというものではなく、更にまた新しい何かの夢を生み出すもの。だからこそ最初の一歩として、どんなに小さくても良いから何かの夢を持つ事が大事だと信じていますし、夢を分かち合うことで生まれるパワーを信じています。人の夢を聞くのもすごく楽しいし聞いている方の気分も上がるものですが、夢を持つと最初はその人に変化が訪れて、そして、それを分かち合う人に変化が訪れてくるのが何より素敵な事だと思っています。

今回は、「以前、会に参加した時に夢について話して下さいと言われて以来、自分の夢って何だったっけ?と考えるようになり、改めて思うようになったのは・・・」と、進化したご自分の夢について語ってくれた方がいらっしゃいました。

そう言うのは、本当に嬉しい事の一つです。

落語なにナンデ

最後は、みなさんに会場の片付けまでをお手伝い頂き、終了。

今回は、何から何まで、本当に贅沢な場を作らせて頂けたと感激しました。

お芝居にかかりっきりだったこの一ヶ月を終えて間もない中、更にはこの会の後も都内での公演が控えていたという超多忙の真っ最中に東逗子までお越し下さったゲストの團治郎さん、定式幕やめくり台を快く貸し出して下さったり照明や他必要備品などのアドバイスいただいた関係者の皆様、最初から最後まで協力くださったスタッフ、そしてなによりお越し下さった皆様に心から感謝です。

来て下さった方にも落語や若手の噺家さんの世界を知って、未知の扉を開いて欲しい。そして、これから来て下さる若手の噺家さん達が910で普段は経験できないことにドキドキしながら私たちと触れあって、お互いに刺激や驚きを共有して新しい変化に繋がっていったら良いなと心から願っています。

 

次回は、5月15日(日)開催です。

お越し下さるのは異色の前歴をお持ちの桂米輝さん。

次回もかなーり見逃せません。

後ほど開催告知ページをお作りしますが、参加ご希望の方がいらっしゃいましたらお申し込みフォームから

「第2回落語なにナンデ参加希望」と明記の上お申込みください。