今回のお料理と俳句を同時に楽しむ「俳クック(俳句とクック)」

こちらは、鎌倉・逗子を歩いて(ハイク)俳句を作る定番企画「ゆるハイク」から派生した新バージョン。
料理を楽しみ味わいつつ、俳句を作って句会で遊ぶという、新しい領域へのチャレンジでしたが、俳人でありながらも長くフランス家庭料理の先生を続けられている海芋さんのおかげで楽しく開催することができました。

この日は4月1日でイースター(復活祭)当日。
ということで、献立にも卵を使うことになりました。
「フランス風かき卵(スクランブルエッグ)」です。

フランスのイースターの様子についてもお話ししてくださいました。

そして、いつもの様に、俳句の作り方の解説も。季語を教えていただくと発想が膨らみます。

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フランス風かき卵(スクランブルエッグ)のデモンストレーションでは、エッグシェルカッターなるもので卵の殻のてっぺんを綺麗に丸く切り取って見せてくれました。丸く綺麗に切り抜けられると、卵のカラが容器に変身するのですね!

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アマゾンその他で600円程度で売っているようです。エッグスタンドの半熟卵も綺麗に食べられるし一つ欲しくなりました。

そして、卵のスクランブルは丁寧に時間をゆっくりかけて仕上げていきます。

卵料理に合わせるのは湘南野菜。
有機農法で丁寧に育てられた元気な朝採り野菜を、茅ヶ崎の八木農園さんにどっさり届けていただきました。

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切り口が渦巻状で可愛らしいうずまきビーツは晒してサラダにするものと、グリルの調理方法で。

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ところで、今回は、これら全部から感じ取ったものを俳句にするのが目的。
ついお料理の方法に気が取られてしまいますが、それは後で配られるレシピで確認できますので、大事なことは、今自分が何を感じているのかに集中してメモを取ってもらいました。

出来上がって盛り付けをする手際も鮮やかな海芋さん。

そして待望の試食タイム!

そして今回もダンディなW氏が、美味しくて食べられる季語、「桜餅」をご持参くださいました。(やったーーー!!)

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お店は当然赤坂青野さん。ここは上品な餡の甘さが本当に美味しいのですよね。

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ダンゴアンバサダー(餡バサダー?)の

ダンディW氏。

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美味しいものでお腹を満たしながらも気になるのはこの後の句会。
初めて俳句を詠んでみるという人が3人、そして一人2句投句することが決められていますので、みんなどこか気もそぞろでしたが、

句会では、皆で句を選び合い(選句)、なぜその句を良いと思ったのかを伝え合い、海芋さんによる選評をいただきつつ、スッキリするように手直しを入れていただいたり。

毎回のことですが、人はそれぞれ句に読みたいと思うビジョンがあるものです。
とは言え、どのように表現したら良いものか、なかなかそれが難しい。
そんな時に、自分の思ったことを上手く俳句に詠みあげられた句があるとそれを選びたくなるものですね。

恥ずかしながらお披露目すると、今回の私の句は、コチラの2句
(運営上、落ち着いて句を作ることが難しいと思って事前に作ったものでクックとはあまり関係ないのですが)

旅立ちに笑顔こぼれるチューリップ
(3末で旅立った島民への餞として)

山かすみおり風抜けてシェアハウス
(これからの季節、風が通る910はますます最高♫)

 

参加者の俳句で高得点だったものはコチラ

うず巻きの色鮮やかに復活祭

ビーツのうずまきという自然の命と、復活祭という命の循環が上手く読まれていて素敵です。

 

やはり、海芋さんの思っていた通り、季節を感じて一瞬が17音に表現する俳句と旬を味わうお料理は同じ水脈に辿りつくものですね。

ここのつ島で食を楽しみ季節を味わい、言葉遊びができた贅沢な1日でした。

ゆるハイク参加者なら参加することができるFacebookグループ「ゆるハイク談話室」では、今回の吟行についてのおしゃべりや、自分の句の推敲、再度出された句へ海芋さんからの添削が入るなど談話室らしい賑わいをみせています。

今後も、是非ゆるりとお付き合いくださいませ。