どこかへ出かけて俳句を作ることを「吟行」と言い、人が集まってお互いの句を読み選び合うことを「句会」と呼びます。

句は、自分ひとりで満足しておしまいにするのではなく、人の目に触れ、詠んでもらって伝わって、それで初めて完成するものですので、読み合って点を入れ合うゲーム性が特徴の「句会」はまさにお楽しみの場であります。

ということで、ゆるハイクは、湘南の自然を歩き、季節を感じながら句を詠み、美味しいものをいただきながらお互いに詠み合って楽しむ、初心者でも楽しめる初心者のための吟行句会なのです。

良いお天気に恵まれた今回の吟行は神武寺を再訪しました。

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去年と同じ所、同じ風景を歩いても、少しずつ何かが違う変化を感じられる不思議。

俳句の季語となる素材を探す道中、私が印象に残った風景は、

透明で青い空をバックに見上げたハゼモミジ

杉の木に実った実。去年のもの(茶)と今年のもの(緑)の色の対比

地面をびっしり敷き詰めるどんぐりなど。。。

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それぞれが神武寺の森を歩き、見て聞いて感じながらメモや写真にとりつつ、句会の会場となる東逗子シェアハウス#910(ここのつ島)へ。

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部屋に着いたらすぐに素材を元に頭をひねりながら句を作ります。

ここは集中力が求められる頑張りどころ。

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句会からは、お茶とお茶菓子をいただきながら詠み合い、海芋さんにビシビシ指導いただきながらも和気あいあいとする楽しい時間ですね。

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せっかくなので(お恥ずかしながら)私が作った句を2句ほどご紹介しますと。。。。(汗汗)

旧友と立ちどまる時人生の秋

※この句はお2人の方から点数いただきましたが、「人生の秋」は季語なのか???というツッコミをいただきました・・・w

もう一句は、

はぜもみじ透き通る空はればれと

この句は、海芋さんの推敲をいただき、

はぜもみじ空透き通るはればれと

と生まれ変わりました。

句を詠む時の注意点は、

何を詠みたいのか視点を絞り、ギリギリまで削ぎ落とすこと。

シンプルに、一つの句に2つ以上の視点は入れません(高度な技ですが、視覚と聴覚の合わせ技はOK)。

句会の喜びは、

自分が表現したかった事を誰かが見事に句にしてくれたとき。

視点には、ウソや解釈が加えられないことが大事です。また、句会では「あの風景、私も詠みたかった(けど詠めなかった。他の人が詠んでくれてスッキリした)」という言葉を良く聞きますね。

そして、吟行句会の驚きは、

同じものを見てきたはずなのに、視点や解釈が全然違うとき。

同じ道を歩いていても、それぞれが心に留める所は少しずつ違い、同じ句は一つもないのです。

シンプルである事、ウソを言わない事、自分の感覚を研ぎすまし説明たらしくしない事。

身近で小さな幸せに目を留める事、目の前の事に正直に向き合う事、この小さな積み重ねが日々の何気ない幸せに繋がり、それは豊かな人生に繋がること。

点と点はおだやかに、でも確実に線につながること。

まさに、これらは全て、大人になってこそ真の楽しみがわかることであり、まさに大人の嗜みであります。

神武寺までの森の木漏れ日を散策し、俳句づくりとそのコツの伝授していただき、地元の甘味や美味しいものをすべて味わうことができる贅沢な会でした。

今回のお茶菓子は逗子・葉山の名産マーロウのプリン

そして今回も、自称ナイスミドルのW氏に赤坂青野のどら焼きを差し入れいただきました。

美味しいものは、みんな大好き

心が豊かになることは、みんな大好き

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ナイス(キャンペーン)ミドルのW氏が手に持つのは海芋さんの新句集「浮上」です。

また、ゆるハイク参加者なら参加することができるFacebookグループ「ゆるハイク談話室」では、今回の吟行についてのおしゃべりや、自分の句の推敲、再度出された句へ海芋さんからの推敲が入るなど談話室らしい賑わいをみせています。

次回第5弾は春の開催予定。
みなさまも、是非ゆるりとお付き合いくださいませ。