ここ東逗子の#910で定期開催している落語なにナンデもはやいもので8回目、3年目の春を迎えました。ゲストはなにナンデ初のリピート、桂弥太郎さん。
今回のお客様は、弥太郎さんの出身地である岐阜の郡上八幡、メインスタッフしまちゃんの出身地壱岐島、そして逗子葉山鎌倉界隈の友人知人。ほとんど全員が初対面だけど、どこか少しずつ重なっている繋がりが緊張感ありながらも心地よい感じでしたね。このような形で人の輪が少しずつ大きくなっていくのが本当にありがたい。毎回のことですが、感謝の気持ちでいっぱいです。
本当に、本当にありがとうございます。

寄席二席と対談・交流会が基本構成のVision Quest落語なにナンデ、一席目は知ったかぶりのお話「ちりとてちん」から始まりました。

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落語の小噺は、「定型」と「オチ」がありつつ、噺家さんによっても、また、その時その時によっても内容が違うように感じられるのが面白いところ。
弥太郎さんバージョンもやはりどこかが何か違う気がしました。

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その理由について対談でお聞きしたところ、寄席では、その場の空気を毎回察し、相手(お客さま)との距離感を徐々に縮めながら場の空気を創り上げていくため、その時に応じて少しずつ変化するとのこと。
落語は、目の前で聴いてくれるお客さんがいて成り立つもの。噺家さんと聴き手の共同作業なんですね。

マクラの役割、そして対談コーナーでお話してくださった「うまく本題に入るためのマクラのコツ」は、日常の会話やお客様と直接やり取りするお仕事をする場合にもとても参考になる内容でした。

対談最後の「弥太郎さんにとっての落語とは何か?」との質問に対しては、
「いい仕事だなって思う。噺家はニコニコしているだけで良い、人に笑ってもらうことが仕事。AIで人間の仕事がなくなると言われる時代だけど、ニコニコすると言うのはロボットにはできない、人間ならではの仕事。その暖かみを与えられていたらいいんじゃないか」という言葉は印象的。ニコニコと機嫌よくいることがどんなに周りの人間に良い影響を与えるかについては、その逆を想像すれば簡単にわかることだと思います。

二席目の「ねずみ」は、一席目のちりとてちんの軽妙で笑える話から一転、しんみりした人情話。
初落語の方が多い中、みなさん一様に「まさか泣くとは思わなかった」「ギャップに驚いた」と言わせるほど聴かせてくれました。
落語なにナンデは噺家さんとの距離が物理的に近いだけでなく、対談を通して心理的な距離も近いからこそ、これまで聴いたどの会よりもお話に入り込んで行くのが早いのかと感じます。

今回、お客様に日本語が全くわからないイギリス人の方がいらしたのですが、言語を超えてニュアンスは通じていたようです。落語は「話芸」ですが、ジェスチャー含む全てが落語なんですね。

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最後にアンケートをいくつか抜粋しますが、みなさん、ものすごく集中してアンケートを記入してくださいました。ありがたいーーー。涙。
・人生初の生落語。コントや漫才のようなものかと思っていたらまさか泣かされるとは!!ジーンとした瞬間が一番印象的でした。笑いあり涙ありとよく言うけれど、二席の間に本当に感情が激しくアップ&ダウンしました、あーーーー面白かった!
・落語二席の間の弥太郎さんのお話タイムのおかげで親近感が湧いたし、普段みられない噺家さんの素顔がみれて貴重な体験だった。
・落語のテクニックは日常の生活でも活かせそう。勉強できる機会があれば勉強したい。
・初めて生で落語を聴いて、その迫力に圧倒されました!マクラの話は場を合わせるチューニングのような作用があるように感じてとても興味深かった。
・落語は想像の中に人の顔や情景を思い浮かべながら聴いててて、受け手の心に残りやすい芸能かもと感じました。見る・聞くと言うより、体験と言う言葉がフィットします。

Vision Quest交流会については・・・・

・初めて会ったのに共通点があり、いつも過ごすコミュニティとはまた異なる出会いが面白い。
・交流会で同じテーブルに座った方が、繋がりや面白いと思うことが同じ方ばかりで不思議なご縁を感じました。Vision Questの場作りがとても素敵でした!

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・交流会は、これからの可能性についてここのさんが言っておられたような「ありかも?」が感じられる場でした!
・いろんな生き方や考え方があって、頭が柔らかくなりました!
・集まる方の空気感がとても居心地の良い時間と場所でした。

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次回は5月開催予定です。
落語なにナンデに参加された方でご希望の方にはFacebookの落語なにナンデグループへもご案内しています。
この場を通じて別の落語を聴いたり他の噺家さんを知ったり新しい寄席にご一緒したりなど、これからも、それぞれのペースを大事にしながらゆるく楽しんでいただけたらと願っています。