7月17日海の日(祝日)、夏真っ盛りの逗子海岸を舞台に楽しんだゆるハイクの一日。
どこかへ出かけて俳句を作ることを「吟行」と言い、人が集まってお互いの句を読み選び合うことを「句会」と呼びますが、湘南の移りゆく季節を感じながらゆるく続いて3回目の吟行句会でありました。
集合は、石原慎太郎氏の小説「太陽の季節」が芥川賞50周年の受賞文学記念碑として建てられた「太陽の季節記念碑」。
故岡本太郎氏の「若い太陽」が輝く集合ポイントにてビーチサンダルに履き替え、砂浜体勢を整えます。
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まず最初の小一時間は、季語を見つけ俳句を詠むための題材を探し各自の五感と感性をフルオープンにする時間。それぞれに印象に残る場面を切りとっていきますが、同時に和やかに談笑や互いの自己紹介、近況報告などを行うことも怠ってはなりません。
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そう、吟行はいろんなバランスが必要とされるのですネw
夏の海辺はとにかくカラフル。いろんな色に満ちあふれる中で、みんなが思い思いに夏を楽しんでいるのがとても楽しい。平和でいいな、って感じます。
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子どもたちのこんな様子は昔からずっと変わらない光景。
そして、こんな芸術作品が通りゆく私たちの目を楽しませてくれます。
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見慣れている様に感じる光景も、俳句に詠む事を心に歩くと見えなかったものが鮮やかに目に飛び込んでくるのねと感じつつ、私が詠んだ一句
(恥ずかしながら)
生ビール 色とりどりの 笑い声
なんとなく雰囲気は伝わりますでしょうか?
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あっという間のビーチハイクを終え、句会を行うカフェ「サクラヤマパーラー」に向かいます。
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カフェに入ると一気に「投句」モード。頭をひねって、今日見た光景を俳句に仕上げるのですが、これがなかなか集中力を要する「脳トレ」で。
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海芋さんに助けを求める生徒さんも。
みな一生懸命なんです。
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一方で。。。
推敲を重ね続ける参加者の中で、素早く3句詠み上げた方の余裕の笑みもw
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そして、句づくりを終えた後のほっとするカフェタイム。
サクラヤマパーラーのマダムお手製のシュークリームとこだわりのコーヒーを頂きながら聞くのは、海芋さんによる「おまけのおはなし」。
これがまた私たち初心者の俳句理解を深めてくださるのですが、今回のテーマは「すべてのものに美を見いだす」。
「鶯や餅に糞する縁の先」という芭蕉の句を引き合いに出しながら、美しいものを美しいと詠むに限らず、
日常の生活にある、取るに足りない小さなものにも美を見いだすのが俳句というもの
という芭蕉の思想についてお話をしてくださいました。
人生は、なんて事ない平凡な時間の連なり。だからこそ、その平凡でツマラナイ時間の中にも楽しみや歓び、更には美を見いだす事が長く続く人生を豊かに味わい深いものに仕立て上げてくれるんですよね。
そんな芭蕉のメッセージを感じるひととき。そう考えると、このひとときがことさらに贅沢に感じました。
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さて、ここからが句会です。
互いの句を読み、選び合って点を入れ合うというゲーム性は、俳句独特の楽しみ方。
海芋さんの解説やアドバイスが入り、ぐっと句が引き締まったりする瞬間を味わいます。
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ちなみに、今回の句会での最高得点を得た句はコチラ
↓ ↓
ヨチヨチと赤いバケツと夏の海
赤いバケツと海の青の対比も鮮やかに、幼な子の様子が目に浮かびます。
そして、この句への海芋さんからのさらなる添削は
幼子と赤いバケツと夏の海
最高得点の句がさらに引き締まる驚きの瞬間!
イベント終了後、参加メンバー専用Facebookグループ「ゆるハイク談話室」も早速、今回初参加の新メンバーも加って賑やか。
句会で海芋さんに添削いただいた句が少しの時間を置いて手が加わり、蘇り、見違えた一句に育っていく様子。句会のメンバーは、互いに元の句を知っているだけに、成長した子どもを見る様な「おぉぉぉぉ」という感動を味わいます。
次回の開催は秋頃を予定しています。ご興味のある方は是非次の会にお越し下さいませ。