9月10日は#910(ここのつとぉ) の日。
3年前から、この日は#910の拡大家族みんなで集う日としています。
集うのは、現島民・元島民に加えて、910の完成に携わった方たち。
上の写真は、その時に撮ったものですが、みんなのお子さんたちやパートナーも一緒だったりして、ますます”拡大家族”の親戚感が感じられる豊かな時間でした。

ところでこの「拡大家族」というコンセプト。
みなさんは、私がシェアハウスの運営を始める時にはすでに決まっていたと思っていらっしゃるかもしれません。
が、実は、全然そんなことないんです!
 
何を隠そう、このコンセプトが降りてきたのは “ここのつBar” で ”ママ” をやっていた時のこと。
 
よくわからないと思いますので経緯を説明すると、今から7年前、私は、鎌倉・長谷で月に一回「ここのつBar」という場を開いていたんです。
 
これは、長谷でカフェを経営する友人に「一度、Barのママをやってみたい」と言ったところ、閉店後のお店でやってみたら?と言ってもらったのがきっかけ。
そして2016年の7月31日、一夜限りの「ここのつBar」が、思いの外楽しく好評で、その後、毎月「9」がつく日の夜にお店をオープンすることになったのでした。
 
当初のメニューに入れていたメッセージはコチラ。
 
>>同じ空間に居合わせた皆さまのご縁を繋ぎ、思ってもみなかった「何か」が始まっていく。
そんなコミュニティ・バーを目指し、ご縁繋ぎ含めて精一杯おもてなしさせて頂きます。

 
そして開催3回目の10月9日の夜。
いろんな方が出入りする中で、いつの間にか私は、お客様がいらっしゃると「お帰りなさい」、帰られる時に「行ってらっしゃい」と言っていたんです。
 
それはおそらく、910でみんなと交わしている言葉が思わず出てしまった感じだったと思います。
が、その言葉の響きが生み出した空気感はとても温かく、全体がアットホームな一体感に包まれました。
 
「拡大家族」という言葉が降りてきたのはその時のことで、翌月のメニューには、次のメッセージが加わりました。
 
>>ここのつBarが目指しているのは、人との暖かい交流の中で自分の心がほっとする、安心や安全を感じて心から笑い合える場所。
家庭や職場とは少し違う、そしてお気に入りのカフェより一歩踏みこんだ「拡大家族」のような温かさをゆるく感じられる場所です。

 
今となっては、これがそのまま#910運営の軸になっています。
そして、このエピソードを、私自身よく思い出すのです。
 
つまり、何が言いたいかというと。

自分が本丸で目指すことが最初から明確でなくてもいいんじゃないの?

ってこと。 

自分がこれかな?と思うことを小さくやってみて、受け取るものを感じて、またやってみる。
この「重ね合わせ」の中から見えてくるものも、あると思うんです。
 
そう。
重ね、合わせて、いくんです。
その先に、きっと浮かび上がってくるものがあるから。

 

またやりたいな、ここのつBar。
*写真は、ここのつBar初回、浴衣でみなさんをお迎えしたときのもの。
7年前は、やっぱり若いなw