2020年を迎えて最初のみちみち会、テーマは「丁寧に生きる」

そもそも「丁寧に生きる」って、どういうことなのでしょうか?

「丁寧に暮らす」と言えば、多くの人が「暮らしの手帖」や「天然生活」を思い浮かべるように、日々の何気ない行動や時間にしっかりと向き合うことのように思われます。

味わいや感触、かすかな物音や光景といった身の回りの出来事を五感で楽しみ、大切にすること。

具体的に言えば、日々の食事を丁寧に手作りして、食器の後片付けも手洗いした後に布巾で拭いて棚に戻すとか、年賀状やお中元、お歳暮などの季節の挨拶を欠かさないとか、要は、身の周りの出来事に「時間をかけること」のように感じます。

時間で思い出されるのは、ミヒャエル・エンデの「モモ」にある

>>時間とは、生きるということ、そのものだからです。そして人のいのちは心をすみかとしているからです。

という一節。この短い一説に、「時間」と「生きること」、「いのち」と「心」という言葉が出てきます。

そうして考える、「丁寧に生きる」ということ。

他者や私たちを取り巻く自然との繋がりなくして生きることができないのが私たちです。

だからこそ、丁寧に生きるとは、自分と自分以外にある繋がりを感じながら生きていくことではないかと私は考えるのです。

そこで、今回は「自分がどのような繋がりの中で生かされているのか」を具体的に書き出し、自分が挙げた繋がりをじっくり眺めて思いを馳せ、その向こうにさらに広がっている繋がりをイメージしてみました。

私たちは、今という時間の共有を通じて自分の横にいる人とも繋がっていますが、そう考えると、自分を中心にした世界は網の目の様に無限に広がっていくようです。

相手を大切に思い感謝する。

相手を大事に思うからこそ、自分の思いを丁寧に伝える。

自分が人から大切に扱われた記憶は決してなくなりません。

その温かな記憶を人に贈ることは、私たちができる小さくて大きなギフトに思います。

また、今回は、お正月のおみくじを「アロマおみくじ」に託し、自然からのメッセージを受け取ってみました。

方法は、心に湧いてくる思いを目をつぶり、その感覚を全身で味わったあと、心に浮かんだ言葉をカードに書き留め、その後、アロマオイルを袋の中から一つ選ぶというもの。

一つ一つのアロマには、それぞれ違うメッセージが込められたブレンドになっていますが、自分が何のアロマを引くか、手に取るまではわかりません。

私の心に浮かんだのは、「愛を育む」という言葉で、引いたオイルは「ギャザリング」(気持ちを一つにして、同時に、自分自身や他の人との一体感を創る香り)でした。

まさに、自分の思いを後押ししてくれるような、自然からの応援に感じます!

他のみなさんも、それぞれの思いにマッチしたアロマを引いていて、大いに盛り上がりました。

2020年はたくさんの人にとって、大きな節目の一年になると言われていますが、自分の中に核となるものを持ち、感謝の気持ちと繋がり感を感じながら日々を生きていきたいものです。