人生最大のピンチ!とまで言わなくても、生きているといろいろな事が日々起こるものです。
ピンチの時は焦るし、心臓はドキドキするし、人に迷惑かけて情けなくなって自己嫌悪に陥ったりするものですが、
最近は以前ほど一喜一憂しなくなった気がします。
というのは、大変なピンチの後には必ず良い事が起こるというか、
「あの事があったからこそ」と、ピンチが良い事に好転する法則を発見してしまったからかと。
むしろ、ピンチの時に、
それをどうやって「あのピンチのおかげだわー」に変えてやろうかというマインドになってきたとも言えます。
先日、10月ピンクリボン月間に因んでの企画として、
実際に乳がんに罹患しつつも見事に完治した土屋美樹さんをゲストに迎え、
ピンチをチャンスに変える圧倒的ポジ力についてお話をして頂きました。
スタイルは、テーマをもとに丁寧に語り合うために少人数での読書ご飯会としました。
「ピンチ」を「幸せ」に変えていくプロセスについての深い気づき、
正しい乳がん検診の受診方法や保険の使い方、
乳がんに限らず大きな病気になった時のためソーシャルワーカーへの頼り方などの知識も得られた会となりました。
ピンチをチャンスに変えるための思考転換方法とは
その中で、土屋さんの
「病気になって当たり前の普通のことが、こんなに幸せだったことに気付いた。」
という言葉。
これは、彼女の著書「はじめての乳がん」(亜紀書房)にも書いてある「幸せ探し」のコツなのですが。
右胸の中で着々と育っていた今は亡きポンちゃん(乳がんの事)との蜜月は、
私にたくさんのことを気づかせてくれました。
朝目覚め、今日という日を過ごせる幸せ、ごはんが美味しいと感じる幸せ、
元気に働ける幸せ、今日やるべき仕事があるという幸せ・・・。
それまで、当たり前だと思っていたこと、たいしたことじゃないと思っていた毎日の中に、
実はこんなにたくさんの「幸せ」が隠れていたなんて!そう気づいたときの衝撃は今でも忘れられません。(P210)
この「思考転換のコツ」を見つけられると、どんな事でも「良し」となっていくのですね。
どんなにツライ出来事の中にも最低4つは「良い事」が隠されていると言います。
つまり、どんな時であっても、良い面を探そうとする努力が大事。
そして、この「良い事」を見つけるためには、
「この出来事を通じて自分は何を学ぶだろう」と、少し先回りして今の出来事を捉え直す方法
がオススメです。
「この出来事に隠されている意味は何なのか」という自分への問いかけは、
何かを成し遂げるための大事な質問で、
これを問い続ける事で、人は大きく飛躍できるのだと思います。
今回、会に参加して下さったKさんのお話。
彼女は長く偏頭痛を患い、服用するお薬の副作用も加わって仕事を続けるのも辛く、
楽しみにしている旅行や会もキャンセルせざるを得ない日を送っていました。
今回は、少し体調も良くなって来た事もあって企画にご参加下さったのですが。
Nさんにお断りした上で、頂いたメッセージの概略を引用させて頂きます。
昨夜の土屋さんの話しで、ああ、そうかって思えたことがあるの。
片頭痛がひどくなってから、ものすごく行動を制限せざるをえなくて、家で寝てばかりいて、
何でなんだろうなあって考えていんだけど、
病気が辛くて弱気になって家にいる時間がとても多くなった分、家族、特に◯◯(ご主人)と過ごす時間に会話が増えて、
心の平和や支え、団らんに変わってきて。
本当に小さなささやかな事なんだけど、
とても幸せで満足感がひたひたとわいてくるようになったんだなあ~って気付いたの。
これはもう、掛け値なしに幸せなことだよね。
自分が片頭痛で弱さを突き付けられたピンチが、◯◯との絆を築き直すチャンスになったんだね。
不思議なんだけど、そのことに気が付いたら、だんだんと◯◯にも、片頭痛にも感謝の気持ちが出てきました。
そして、一度、ああそうかって納得出来ると、芋づる式に、ああそうだったんだなあ~て分かってきて、
今までの経緯がまるでひとつの物語の様に見えてきたんです。
それに、抵抗や否定的な気持ちが無くなると、すごーく素直な気持ちで「ありがとう」って思えるんだね。
昨夜の会は、こんな気付きを導きだすことが出来るきっかけをもらいました。
いい時間を本当にありがとうございました。
Nさんの偏頭痛は、
ご家族やご主人との絆を深めるためにやってきた「本当は良いコト」だったということ。
「幸せは、一見、不幸の姿をしてやってくる」とも言われます。
思考の大転換が起こって何も無かった時よりもっと幸せ感を感じられるようになるために、
いろいろな事が起こるのではないかと思います。
また、土屋さんは、統計心理学のデータを基にした素質診断ツール「i-color診断」を使って
自分にぴったりな仕事を見つける「はぴきゃりアカデミー」を開催しているのですが、
このi-color診断による自分のピンチを克服するためにピッタリの行動パターンのアドバイスをしてくれた事も良かったです。
自分を知る事は、ピンチを克服する上でとても必要ではありますが、
自分の事が一番わからないのが人間と言うもの。
こういうときのために、i-colorなどの診断ツールで自分を把握している事は、
いざと言う時にとても頼りになるなぁとも思いました。
土屋美樹さんの著書「はじめての乳がん」は、
診断が出るまでの”困った”から、実際の治療、経過観察中の”困った”についてなどが多面的な視点で丁寧に書かれています。
また仕事と治療の両立についての項は、
乳がんに限らずいろいろな事情で仕事を休むことになった時の周囲の巻きこみ方が書いてあり、これは一読に値します。
はじめての乳がん――働くあなたが聞きたい本音Q&A83
• 作者: 土屋美樹,濱岡剛
• 出版社/メーカー: 亜紀書房
• 発売日: 2014/09/25
自分のタイプを知り、いざという時の傾向と対策を知る 「i-color」については、はぴきゃりアカデミーからどうぞ。
ワンコイン体験会も月に1回、定期的に行っているので是非一度自分のタイプを知り、
素質と傾向を把握するのもいざという時のために役立つかと思います。