“#910(ここのつとぉ)の日”なるものを、今年も開催しました。
“#910の日” とは、#910拡大家族(現島民&元島民、そして#910立ち上げに携わった方達)が全員集合する、年に一度の素敵な日。
初開催は2021年、今年で4回目となりました。
#910というシェアハウスを運営して今年で丸9年。
滞在期間の短期/長期、スタイルも定住/多拠点と様々なりに、これまで約50名の方が910の屋根の下で “暮らし” を共にしてきました。
今回はそのうちの約25人が里帰り。ご主人や小さなお子さん・赤ちゃんと一緒に来てくれる方もいて、拡大家族感がどんどん増してきています。
9年前はまだ誰も住んでいなかったこのお家に、今は小さな赤ちゃんがはいはいしているという驚き。9年って、それほどの変化が起こるような年月なんですね。
拡大家族のメンバーが増えていることは目に見えるわかりやすい変化ですが、 “暮らしのありかた”という目に見えない部分での変化もたくさんありました。
目に見えない部分の変化とは、「聴く(あるがままの相手を認める、受けいれる)」という文化を土壌として耕しつづけていること。
住人が毎月一回集まる「#910自治会」では、生活を整えるための大掃除や情報共有に加えて、自分の内側にあるまとまらない話をそのまま話し、みんながそのまま聴くことをします。
このとても大切な時間を9年間、あり方は少しずつ変化しながら、ずっと続けてきました。
初めましての関係や集まりであっても、一人ひとりが違和感なく、安心と信頼からその場にいられるというのは、目に見えない部分を大事にしてきたからではないかと思います。
カッコ悪くてもいい、自分がこんな風にいる状態をそのまま「そうなんだね、今のあなたはそんなところにいて、自分のことをそんな風に思っているんだね」とあるがままで受け入れてもらえることは、頑張れと励まされるよりも勇気づけられるもの。
この#910名物(?)“まとまらない話をまとまらないままに聴いてもらうシェアタイム”を、今回も全員でやりました。
一人およそ3分の制限をゆるく設けながらも、全部で1時間以上はかかったと思います。
それでも退屈することなく、むしろ世代や暮らしていた時期の違いを超えた相手のことを知る豊かな時間として聴き合えたことは、お互いの世界を広げ合う時間になったと思います。
「なんてことない自分の話をそのまま聴いてもらえる場があるって本当にありがたいですね。なかなか他にはないですね。ここを出て改めてそう思っています」という元島民女子からのの言葉もありました。
みんながあるがままでそこにいられることは決して当たり前じゃないと今になって思い返し、じんわりしています。
「場」はそこにいる人によって常に変化していくものですが、すべての変化を受け入れながら、わたしも自分の変化を楽しんでいこうと思います。