お待たせいたしました、お待たせし過ぎたかもしれません!(『全裸監督』風w)
なにナンデで落語を身近に体験し、素顔の噺家さんを体感する度に話に上がっていた「自分も落語が演じられるようになれたらいいのに・・・」という参加者の願いが、ここに来てやっと叶いました!落語なにナンデ待望の、いえ、もはや念願の企画といっても過言ではありません。
その名も「喜六な落語勉強会」。
ゲスト講師は、なにナンデ過去3度ご出演の桂弥太郎さん。
かた苦しくなく落語を体感してみることをメインテーマに、シリーズ3回を通じて落語の一席のうち10分程度を演じられるようになれたらいいなという、そんな企画です。
ただ、落語を演じる側に立って落語のいろはを学ぶことは、
・自分の中にある感情(またはその感情があること、ないこと)に気づく。
・自分の中にある「伝えたい感情」を、「人に伝わる感情表現」として身につける
ことにも繋がるそうなのです。
さらに、落語は話を記憶するものではなく体感していくものとのことですし、
一心に集中することで頭のリフレッシュ(癒し)にもなりそうです。
どうやら、落語を演ずることは、一芸を増やすだけでなくいろいろ深そうです。
とにかくですね、「落語を演じるってこんなことだったんだ!」と、落語体験を通じて内面的な発見を得るプロセスがあったら面白いなと思って始めたのです。
そんな能書きはさておき、第1回目の9月28日に集まったのは6人のサムライメンバー。(ある意味、怖いもの知らずです)
まず弥太郎さんから落語についての解説をいただき、実際に「親子酒」を披露していただいてからお稽古は始まったのですが。。。
[ns_row][ns_col]
[/ns_col][ns_col]
[/ns_col][/ns_row]
(思い返せば、この時は心の余裕がありました。。。。)
弥太郎さん曰く、落語はとにかく「場数」が大事だそうで。
全員が一人ずつ高座に上がって見台の向こう側に座り、お扇子で結界を区切って挨拶と自己紹介をするという「落語サーキットトレーニング」。
[ns_row][ns_col]
[/ns_col][ns_col]
[/ns_col][/ns_row]
これ、ただ座って挨拶するだけなのに、実に難しい。
まずですね、高座って、座ってみると結構高いんです。
目の前にいるのは、共にお稽古を始める仲間5人だけなのに、高座に登るとすごーーーーーく緊張する。。。。。
ただ、お辞儀をして自己紹介するだけなのに、いやーーーー緊張する。
なんなんでしょう、人前で話すことにはまぁまぁ慣れている方だと思うのですが、勝手が全然違うぅぅぅ。。。。
サーキットトレーニングの次は、各自のネタ決めを行いました。
事前に5つのネタ案が上がっていましたが、自分が感情を乗せられそうなもの、やってみたいと思うものを一つ選びます。
私が選んだのは「まめだ」。
かわいそうな子ダヌキの噺です。
他のメンバーが選んだのは、動物園、親子酒、狸の賽。
ネタ覚えのためには、演目を耳で聞いて文章に一文ずつ書き起こしていく「書き起こし」を行い、すべての文章を何かしらの「感情」に振り分けます。
情景の描写でさえも、喜怒哀楽のどれかに分けるのですが、これが案外難しい。
でも、これこそが「演者の判断(解釈)」なんですね。
以前から、落語って、演者さんによって同じ演目でも印象が変わるのが不思議だなと思っていましたが、コレなんですね。
なんとなく理由がわかりました。
各自でお稽古をしてから最後はみんなの前でネタ披露。
書き起こし、感情の振り分け、お稽古がわずか10分ずつなので、みんなの前でお披露目できたのは、わずか8文程度(約20秒くらい?)の量なんですが、それが全然覚えられないんです。涙。。。。
それに、みんなの前に出ると頭が真っ白になっちゃうもんですねー。
これも「場数」でなんとかなっていくのでしょうか。
[ns_row][ns_col]
[/ns_col][ns_col]
[/ns_col][/ns_row]
後になって、スタッフのshimaさんから当日の動画が送られてきたのですが、自分のパートを見る勇気なんて全くありません。こんな調子で大丈夫なんでしょうか。。。
次は2ヶ月後。
宿題も出ています。
どうなるんでしょう、最後には何か落語らしいものを演じることは出来るんでしょうか。
弥太郎さんは、これまで話が覚えられなかった人は一人もいませんとおっしゃいました。
安心できるような、かえって全然安心できなくなるような、人を複雑な気持ちにさせる微妙な言葉ですが、まぁ、気楽に行きましょう。
とにかく思い切り緊張して終えた初回でした、
全員、それぞれに社会経験をふんだんに積まれていらっしゃる方達ばかりなのに、みんなも同じだったみたいです。
いくつになっても「初めての経験」って大事ですね。
心が謙虚になりました。
ちなみに、「喜六(きろく)」とは、アホなのだけど愛される、落語の主役。喜六(きろく)のようにボケを突っ込まれながら、喜六(きらく)にのんびりいきましょう、という掛け言葉。
そうそう、気楽に行きましょう、気楽に、喜六に。。。。