1月17日に開催した伊藤綾さんの会に続き、第4回を4月25日(土)に川崎貴子さんをゲストスピーカーにお招きして開催しました。
川崎貴子さんと言えば、ブログ「酒と女と泪と泪」が大人気。
最近上梓された新刊『愛は技術』は女性に限らず読んだ全ての人の心を鷲掴みにして離さないと大評判。
女性に特化した人材コンサルティング会社・株式会社ジョヤンテを経営しながら2万人以上の働く女性の「成長・成功・幸せ」をサポートし、現在は「黒魔女」の異名をとりつつ魔女のサバトを主宰するという、まさに「女のプロ」。
10歳と3歳の娘を持つワーキングマザーでもいらっしゃる素敵な方でいらっしゃいます。
そんな川崎さんをゲストにお招きしての講演でしたので、参加女性の期待感もハンパなく、お話を聞いた後の感想も共感と納得と勇気に満ち満ちての閉会でした。
セミナーをそのまま書き起こしたいのですが、ライブならではの良さを再現するのは難しいので、川崎さんのお言葉を一部お借りしながら所感をまとめる事にいたします。
1、働くと言う事も「筋力」の一つ。状況に応じた「筋力」をうまく使い分けること。
働く女性のターニングポイントは結婚・出産・育児・介護。
実はここで7割の女性が仕事を辞めてしまうそうです。
女性の生涯賃金は2億4000万とも言われる中、仕事をすっかり辞めてしまう=2億4000万の損失、とも言えるのですね。
その前提で「働くという事は筋力である」と断言。
人生のライフステージによって筋力の使い方・かける負荷を多様に変えながらも決して筋トレ・動きを止めないこと。そんな考え方を教えて下さいました。
確かに!少しでも良いから仕事を「続ける事」の意味は、学びやスポーツとまさに同様で、仕事についても言えることなんですよね。
確かに私自身の人生を振り返っても、これは強い頷きポイントでした。
というのも、私自身が出産後の4年間は離職したものの、下の娘が1歳からは緩やかながらも働き続けた今、心から感じる事だから。
私のケースで言えば、子どもの状況(進学・進級など)を軸に置いていたために、自分自身が仕事にのめり込める時期や時間はかなり限定されましたが、状況に応じて「筋力を使う強度」を変えつつも仕事を続けた事によって自分一人では決して拡げることはできなかった方々や各方面とのご縁を頂けました。何より、「続けた」事で自分の知見が底上げされて、今の自分を支える人や環境が自ずと創り出されてきたと強く実感しています。この場合、「仕事」の定義を広く捉え直す柔軟な思考も求められるかもしれませんが、主婦だからこそ気づく視点、子育て中だから持てる時間などを上手く使う事で、企業勤めでは得られない新しい筋力を得る事が何より大事なのだと思います。
2、自己肯定と自尊感情が女性にとっての大きなテーマ。
川崎さんのお話を聞いた後にワールドカフェという手法を使って参加者同士で意見交流会をするのですが、そこでしきりに飛びかっていたテーマがこれ。
女性はとにかく自己肯定感が低い、のですよ。。。。
そこで、川崎さんが「ストレスに負けない仕事方法」で挙げられた事の一つとして「内耳と外耳をコントロールする」がありまして。
外耳とは外からの声、つまり他社からの意見やアドバイスの事。
一方、内耳とは「内なる自分の声」、つまり自分で自分を責める声の事。
そこのあなた。何かで失敗した時とかに「あーあ。ほらまたやっちゃった。きっと失敗すると思ってた。」のような自責の声がどこかから聞こえたりしてませんか?
それが内耳の声のことなんです。(そう、これは、自分が自分に対して勝手に言ってるだけね。)そしてこれ、エンドレスに続くので実に厄介なシロモノなんですよね。ふぅ・・・。
ただ、自分を一番責めるのも自分ですが、同時に自分を一番褒めてあげられるのも自分しかいないのです。
一日の終わりには少しで良いから自分を褒めてポジティブに終わらせましょう、という言葉に多くの女性が深くうなづいていたのは、自己肯定感の低い女性の多さを感じさせる一場面でもありました。
3、女性である事の優位に目を向け、長期ビジョンでキャリアを描くこと。
2で挙げた女性による自己肯定感の低さを理解した上で伝えたい事ですが、同時に、女性である事によるアドバンテージは実にたくさんあります。
日本と言う豊かな国で暮らしている事によって幼い頃から鋭い感性を磨き続けていること。そのような国で暮らす者としての視点は、ビジネスに活かせるアイデアにも多く繋がっているはずです。
そして、何と言っても女性の共感力・ヒアリング能力の高さ。
現代の多様化した生活スタイルに対応し、共感をもとにしたビジネスに対応できるのもまさに女性ならではかと。
ただ、一方で、女性の長所である「マルチタスク」能力の高さゆえに全てを頑張ってしまい(うまく優先順位がつけられず)、結果としてテンパってしまう傾向があるのも女性なんですよね。でも、結局のところ、長所と短所はコインの表と裏。
短所を長所に反転させ、自分の人生を長期的に捉えて優先順位に上手に折り合いをつけ、賢くサボりながらいざと言う時に自分にがっつりターボをかけられる。
このような「女性ならではの優位性」を視点高く持ちながら、女性として生涯を通じてしなやかで自由にキャリアを描きたいと心から感じます。
4、何のために働くのか。
そして最後に、何のために働くのかについて。
男性の働くモチベーションや欲望は、現代は変化する傾向にあるとは言え、案外単純でわかりやすいものが多いものです。
それに対して、女性の働くモチベーションが向かう先、それは「愛する対象」に向かっているのではないかと言う言葉。
自分で自分を愛する事を始めとして、夫、子ども、親、女友達、ペット・・・。
女性の人を愛する力や対象は本当に大きく深く広い、のです。
愛を注ぐ対象をたくさん自分の周りに散りばめてキャリアを気づいていって欲しいという川崎さんのメッセージに、私も含めた多くの女性がハッとしていました。
自分が「何を」愛するために働くのかを一生懸命手探りしながらも深堀りし、それに自分が心から納得する時、女性の底力は自然な形で本領発揮されるのではないかと強く感じました。
まだまだ伝えたい事はたくさんありますが、もっと深くお知りになりたい方は、是非川崎さんのブログやご本、講演などでご自身が川崎さんに直接触れてみる事を強くお薦めします。
また、下記は各方面で話題に挙っている川崎さんの新刊本「愛は技術」。
- 作者: 川崎貴子
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2015/03/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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一人でも多くの方に読んで頂けたらと思います。
下記に「愛は技術」の感想ブログ「アラサ―OLクソ日記」も面白いかと。引用してご紹介しておきますね。
また、最後になりましたが、会場としてイベントスペースをお貸し下さいました株式会社シグマクシス様に心からの感謝を申し上げます。
私のVision Questに対する想いに共感頂き、スペースやスタッフのサポートを快く引き受けて下さったシグマクシス様は「お客様・ビジネスパートナーとコラボレーションで新しい価値創出に取り組む」という会社のVision、そして「多種多様な能力のコラボレーションが価値創造の成功の鍵である」という信念を社員の一人一人が体現しておられる会社だと感じました。
対話とアートの力でリーダーと組織の創造する力を覚醒させるVision Forestによるパステル画の展示や、季節の生花が飾られたガーデンのような素敵なスペースで、参加者全員とてもリラックスしてワークショップを行う事が出来ました。
本当にありがとうございました。