東逗子の#910で定期開催している落語なにナンデ。
笑う門には福来る。まさに落語の笑いで#910とみなさんを繋いでくれる大事な企画です。

今回のゲストは桂鯛蔵さん。
実は兄弟子さんが、以前なにナンデに来てくださった米紫さんでもあって、米紫さんの会にも参加された方にとっては同じ師匠を持つお弟子さん同士の共通点を感じたり、または修行の様子が伺えたりと、一門の雰囲気への理解が深まったのでは無いかと思っています。

一席目は「牛ほめ」

褒められて嫌な思いをする人は少ないものですが、だからこそ「褒める」というのは難しい。
慣れない言い回しで褒めようとすると、ついヘマをやらかしたりするものですが、この話でも主人公がしでかす様子が笑いのネタ。

話に入るその前には、上方落語に欠かせない「見台」の使い方についてご披露してくださって、小拍子と張扇でテンポ良くリズムを取りながら一気にみんなを上方落語の世界に引き込んでくださいました。
そして落語で毎回不思議なのがマクラと本題の境目のなさ。気がついたら本題に入っていました。。

 

対談では、師匠と弟子の関係についてや、ご自身の失敗談などをたくさんお話くださいました。

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落語のお稽古は、お師匠さんが3回続けて題材の演目を話し、後にお弟子さんがその真似をして、それに対してお稽古をつけていくやり方だそうです。

これを「三遍稽古」と言うそうですが、まさに記憶力と集中力が全てのこの進め方、鯛蔵さんは初稽古の時にあまりに緊張して全く一つも覚えられなかった、と。
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その鯛蔵さんが米紫さんにお稽古をつけてもらったその時の様子をそのまま再現してくださったのですが、まるで落語ネタ。面白過ぎました。

対談内容はオフレコなのでここでは公開できませんが予定外に対談(鯛蔵さん独演??)が延長してしまうという事態も発生w
でもこれで鯛蔵さんのファンが増えたのは間違いないと思います。

2席目は「打飼盗人」
泥棒に入った家で泥棒が逆にやり込められる痛快なお話。人情がベースにあるのが落語とは言え、こういう手もあるのかと痛快なお話。

落語は聞いている人も想像力が必要な話芸。だからこそ、噺家さんとお客さんが一体となって場を作り出しているのですね。
何にせよ、ライブ感を圧倒的に楽しめるのが落語の面白み。その点で、910での落語は噺家さんとの距離がとても近くてライブ感1000%の満足度でした。

 

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最後に場所をリビングに移してVision Quest交流会。

落語の感想から全然違う話まで話題は広がったようです。

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同じものを同じ場所で聴きながらも感じかたや見方も違うことも実感できるなど、落語を通じて温かな交流が広がったと思います。

最後にアンケートからの抜粋をいくつか。

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・とっても面白かった。笑いました。鯛蔵さんいいですね、ファンになりました。東京の会に聴きに行きます!
・ライブでしか得られない空気、熱、間。これが落語を面白くする。演者と一緒の空気や場に参加して想像力を膨らませることが落語の楽しみ方だと思いました。
・鯛蔵さん、ネタの宝庫でしたね!地で笑い話になっているのでいつかご自分をネタにした創作落語を聴きたいです。
・寄席にいくのはハードルが高かったので、今回参加できてよかったです。鯛蔵さんのエネルギーを感じられる機会を持ちに落語会に伺いたいです。

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・落語の人に伝える時の伝え方、間の作り方、表現、間合いがとてもうまく、勉強になりました。
・こんなに近距離で落語を聴いたことがなかったので、ライブ感がとてもよかったです。
・鯛蔵さんのわかりやすいお話で、落語界を少し覗けたような気がします。

また、落語なにナンデに参加された方でご希望の方にはFacebookの落語なにナンデグループへもご案内しています。みんなで寄席に行ってみたり、新しい噺家さんの話を聴いてみたりなど、ゆるく楽しんでいきたいと思います。

そして次回は開催10回目。
何か記念になる回にしたいなと、スタッフ一同考えています。
お楽しみ、お楽しみ・・・・