”聴く”の極みは日本版の監訳秘話にあった、という話。
ベストセラー本「LISTEN〜知性豊かで創造力がある人になれる」の読書会を、去年の10月から約5ヶ月かけて開催してたんですが、先日、とうとう最終回を迎えました。
最終回は、本を監訳した篠田真貴子ちゃんも参加してくれたんですが、そこで彼女が教えてくれた日本版の出版に至るストーリーに、私、とてもとても感動したんです。
原書の監訳を通じて、真貴子ちゃんが著者ケイト・マーフィさんの想いのまるごと全部を”聴き続けた”ことが心底伝わってきて、身体が震えるくらいのちょっとした衝撃。
聴くということは、表面をなぞってそのまま返すだけに収まらない。
事実や現象の奥にある”思いや願い”も含めた”まるごと全部”を受け取ること。
受け取り手の受け取り方によって、発したものは磨かれていく。
気づきになって学びや宝物になっていく。
それは、相手の深いところを感じようとする時に創り出されていくもの。息のあったダンスのような、ジャズセッションのような。
そもそも”LISTEN”をみんなで読み深め合いたいと思ったのは、あの本がとても「読みやすかった」から。
さらっと読めちゃうからこそ、なんかそれだけで終わらせたくないって思ったんです。
だから読書会という方法を考えました。
でも、その「読みやすさ」こそが、篠田さんの聴く力、著者さんの伝えたいことを丸ごと聴き続けた力によって生まれたとは。
最後になって、私が読書会を始める動機の理由がタネ明かしされた瞬間。
発見と感動。
ついでに言うと、実はこの日は、篠田さんのお誕生日で。
直前にそれを知り、お誕生日の夜にオンライン参加させちゃって悪かったなぁって思ってたら、真貴子ちゃんがこの会に参加したことを
日本の友人たちとこの本についておしゃべりしたいなあ、というのが監訳の動機だったので、この集まりはなんだか full circle 感があった。
今日はまさにそのような場で、すばらしい誕生日プレゼントをいただいた気持ちです。
とコメントしてくれて。
循環ってこういうことなんだな、と。
純粋な動機が行動を起こし、それが循環が生み出して。
それは知らないところで違う循環を生み出している。
やって良かったって、もう一度思った。
聴くことは学ぶこと。
年末年始をはさみながらの約5ヶ月、集まれる人が集まり、その日のパートを各自で読む。
ブレイクアウトで感想シェアして、最後に一度全員で集まってスパッと解散。
「聴く」について、いろんな角度で解釈・説明してくれているこの本の読書会は、その後のコメントを通じたちょっとした感想シェアも含めて、心身の健康にとても良く、さながら”夜のラジオ体操”でありました。
軽やかで爽やかな、本当に良い時間でありました。
参加してくれたみんなに、心からのありがとうを。
【LISTEN――知性豊かで創造力がある人になれる】
**読書会は、Vision Quest拡大家族メンバー( #910島民・元島民、i-color VQ校メンバー、傾聴の学び舎ファミリーメンバー)対象で募集しました。
今後も何か考えていきますね♪